2001.10.09

報道管制下

アメリカのテロのあと、なんか出てくるアメリカ側の情報が制限されているような感じでしたが、空爆が始まって
いよいよ戦時下の報道管制下って言う気がします。 日本の報道はほぼアメリカやイギリスの報道からの転載
ですからこれからの報道は、心して読み見なければならないと思います。細かい記事に注意しなくちゃ。

アメリカの今の状態はかっての太平洋戦争化の日本のような状態になってきているようです。
以前にこのHTでも触れた武力行使に反対したバーバラ・リー議員は、膨大な脅迫にさらされているそうです。
9月14日のロスアンジェルスのコンサートで「武力行使反対」と言い切ったマドンナはどうなっているのか?
武力行使に反対する記事を書いた記者が、職を失ったり、アメリカがなぜ狙われるのかというコラムを書いた
コラムニストは記事を没にされたといったことが起こっているそうです。

さらにあの膨大な星条旗も揚げていないと、「非国民」扱いを受けるということで揚げざるをえない状況だそうで
す。特に、白人以外の人々はそのような状況に追い込まれているそうです。
自由と民主主義の国はどこに行ってしまったのでしょう。これからどこに行こうとしているのでしょうか?

パキスタンの情勢はだんだん怪しげになってきている。パキスタンの指導部の一人が行方不明だそうです。
政府によって拉致されているらしいです。 今のムシャラフ政権は揺らぎ始めたのではないだろうか?
軍部によるクーデターが起こりそう。

空母エンタープライズから正確に!?打ち込まれたミサイルが国連の地雷処理のためのNGOの建物を直撃。
4人の人がなくなったそうです。国連は、民間人を攻撃しないようにという抗議を行いました。

この間、アフガニスタン北部のマザリシャリフは北部同盟が奪還したというニュースを流していたのに、昨日の
爆撃の対象になっている。北部同盟の奪還っていうのではなかったのですね。 タリバン再奪還だったのか?

アメリカは、絶滅したとされる天然痘のワクチンを4000万人分作成するように指示した。
天然痘のウィルス株の管理は、アメリカとロシアでのみされており、そこから持ち出さないと天然痘は地球
上にないことになっている。どちらかから、ウィルスがなくなっているのだろうか?

日本のイージス艦をインド洋に派遣するという話は、自衛隊制服組の発案だそうだ。 これには自民党内
でも反対があって、一度は見送られた。空母に付き纏った自衛艦も制服組のフライングを追認したらしい。
自衛隊の行動を制御できない国会、政府。文民統制とはなにかをわかっていない人々にゆだねてよいのか。

外務省はこの緊急時にも海外での情報収集がちゃんとできていないらしい。
パキスタン情勢の分析も甘いが、アメリカの情報も全くわかっていない。 小泉の訪米時、ブッシュは
経済政策についてつっこんでくるという情報を事前に取れなかったために、説明できる閣僚を連れて行かな
かった。どうも、今回の攻撃開始についても、教えてもらっていなかったというより、把握できていなかった
らしく、中国行きが中途半端になったようです。
日本独自の外交ができないというのは、そもそもちゃんと情報を取れていないから日本独自の判断を確立
できない状態になっている。外交がないから、アメリカの追随しかできない上に、馬鹿にされるような行動しか
できない。情けない。フランスはなんか狡猾に立ち回っているように思うのは私だけ?

後方支援とかいってパキスタンに行くつもりになっているようですが、このままだとパキスタンからはアメリカの
地上軍は入らないでしょうから、北のタジキスタンに行くのでしょうか?
ウズベキスタンは、内部にイスラム過激派を抱えているので、軍事協力はしない、人道支援に限ると言って
その実アメリカの特殊部隊1000人を迎えいれています。危険なやりかたです。トルクメニスタンは上空通過
のみを認めています。

日本は列島そのものがアメリカの後方支援基地です。北は三沢から南は沖縄まで。横田-横須賀という首都
圏基地まであります。しっかりとアメリカ軍の一部であることを自覚しなければならないでしょう。
テロにおびえるアメリカ本土の人々は他人事なのでしょうか?
アメリカにぴったりとくっついた日本という国に生きているのです。それを強力に世界に示したい小泉内閣を
いただき、75%の高支持率を与えているのです。 そういうことが世界からみればどういうことを意味するか
考えながら生活しなければならないと思います。日本の国として独自のスタンスを示せる可能性は今や0に
なったといってよいでしょう。 りっぱなアメリカ軍基地=日本なのです。 

昨日、テレビでインタビューされた若い人が「卒業旅行の行き先を考えないといけませんね」って言っていま
した。あきれてしまったのは私だけでしょうか? ユニヴァーサルスタジオにきていた人も、「えー!関係ある
んですか?」って。 何も知らず何も考えないというのもひとつの生き方ですが、その結果を人のせいにしない
ようにしてくださいね。

パレスチナ自治政府は、困難な状態になっている。民衆の反アメリカの感情を押さえつけている。
いつも民衆の側にいてほしいが、今とても危うい綱渡りの状態になっている。 アラファットが、イギリス、フラ
ンスについで今回のテロを非難するコメントをだし、献血までしてみせたのを見ていて苦しかった。
もう50年以上も苦しい生活を強いられてきたパレスチナの人々。でも、政治的により政治的に行動しなければ
ならない時。自治政府は報道の禁止措置にでている。ここにも報道管制がひかれている。


HOME HARD TALK