2002.01.18

パレスチナ子どものキャンペーンからの呼びかけ

ガザで住居を破壊された家族のテントが焼けて子ども達が焼死したというニュースを聞いて、厳しいパレスチナ
の冬をみんなが乗り切れるのか心配でした。
パレスチナ子どものキャンペーンが下記のようにガザへの支援の募金を呼びかけています。
転載します。


<ガザ 緊急越冬支援募金のお願い>


 パレスチナでは、和平交渉が暗礁に乗り上げ、イスラエル軍の砲撃や侵攻が続くなか、新年を迎えました。
人々の生活は暗く厳しいものです。特に、この冬は、これまでになく寒く風雨も強くて、雪もちらついている一方で、
ガザでは連日のように停電が起こり、長時間にわたって電気がストップしています。また、封鎖が厳しく、人々は
ますます困窮した生活を強いられています。

 そのなかで、ガザ南部では連日のようにパレスチナ人の家屋が破壊され、人々が住むところを失っています。
1月9日と10日には、ラファで73軒という大規模な家屋破壊がイスラエル軍によって行われ、120家族がホーム
レスになりました。
両日とも深夜、人々が寝静まってから、戦車が家々を取り囲み、寝ていた何百人もの子どもたちが家からたたき
出されたそうです。人々は、酷寒の中、支給されたテントや学校の校舎で寝泊りするしかありませんが、1週間前
にも、家を破壊されてテント生活していた家族が就寝中に火事に遭い、3歳、5歳、6歳、7歳、9歳の5人の兄弟が
焼死し、両親と兄が怪我をするという痛ましい事件がおきたばかりです。

 パレスチナ子どものキャンペーンでは、年末年始にガザ緊急募金を呼びかけています。これまでに寄せられた
募金で、ガザ南部に住む困窮した障害者家族を対象に、緊急の物資配布を1月15日から行います。第1弾は、
150家族を予定し、寒さをしのぐ毛布、食卓から消えているオリーブオイル(日本の醤油にあたるようなパレスチナ
人には必需のもの)、米、お茶、調味料、食用油、乾燥した豆類、砂糖、それに子どものためにお菓子1袋などで
す。ガザで活動中の当キャンペーンの日本人ボランティアとキャンペーンのガザの協力団体「アトファルナろう学校」
のスタッフが物資の買い付けと配布を行っています。

ガザでは、停電と燃料不足、そして貧しさから、人々は家の中で、家族が体を寄せ合って毛布に包まりながら、
戦争の冬をじっと耐えています。イスラエル軍による封鎖で下水やゴミが溢れる一方で、医療機関にアクセスでき
ない地域も多く、寒さから病気になることを恐れて、学校を休む子どももたくさんいます。
 困っている家族の数は膨大です。一つでも多くの家族にこうした支援が届くように、子どもたちが無事に冬を越せ
るように、パレスチナ子どものキャンペーンでは、引き続き皆様に募金をお願いしています。ぜひ、ご協力ください。

郵便振替口座: 00160-7-177367  パレスチナ子どものキャンペーン
 
 パレスチナ子どものキャンペーン


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