畿内を荒らし回っていた大泥棒の石川五右衛門が捕らえられ、1594 年に京都の 三条河原で 「 釜ゆで 」 の刑 ( 外国人宣教師の日記によれば、油で揚げられた ) に処せられましたが、その際に下記の辞世の句を詠みました。
石川や浜の真砂 ( まさご ) は尽きるとも、世に盗人 ( ぬすびと ) の種は尽きまじ
その意味は、
たとえ砂浜の砂が無くなるようなことがあったとしても、世の中から盗人がいなくなることはないの意味ですが、盗人だけでなく犯罪の取り締まりに当たる警官の汚職もなくなりませんでした。

( その、1 ) は、2010 年 5 月 21 日の 読売新聞の記事から引用
(その、1)
奈良県警の警察官 2 人が、暴力団関係者から金品を受け取るなど不適切な交際があったとして、県警は 5 月 20 日、橿原署地域課の男性警部補 ( 49 ) と男性巡査部長 ( 56 ) を懲戒免職処分にしたと発表した。県警は、捜査情報を提供する見返りだった疑いがあるとみて調べたが、情報漏えいはなかった、としている ( ほんまかいな ? )。
県警監察課によると、警部補は組織犯罪対策 2 課などに所属していた 2005 年 9 月頃と 2006 年 5 月頃の 2 回、捜査で知り合った暴力団組長を連帯保証人に、組長の知人女性から無利子で計 320 万円を借金した。
巡査部長は桜井署員だった 2004 年 11〜12 月、組長から腕時計 ( 30 万円相当 ) を受け取った。 2 人は組長と飲食も繰り返していた ( 接待を受けていた意味 )。
(その、2)
暴力団対策を約束した見返りに元会社役員から約 290 万円を受け取ったとして、収賄罪に問われた奈良県警組織犯罪対策 1 課の元警部補大沢成光 ( しげあき ) 被告 ( 53 ) の判決が 2009 年 8 月 17 日、奈良地裁であった。判決は懲役 2 年 6 月、執行猶予 4 年、追徴金約 290 万円だった。