花後の剪定
      

  品種 剪定方法 誘引
早咲きタイプ シルホサ、カリシナ等 花後、花がらだけ摘み取るとその後勢いよく伸びてくる新梢に花をつける。 花後、新梢が伸び始めたら、3週間に1回、下からつるを誘引して夏までに形を作る。
常緑種アーマンディー、ウンシナータ等 花後、花から1~2節下で切る。
伸びてきた新梢に翌年花をつける。
勢いよく伸びてきた枝は下からていねいに誘引する。枝が太く折れやすいので、早めに誘引する。
モンタナ系 花が咲き始めると、勢いよく新梢が伸びてくる。
花後、花がらだけ切り取り、新梢が8節ほど伸びたら2節残して切る。
5月の低温にあえば、夏に2番花が咲く。
花後、勢いよく伸びてくる新梢を下から誘引する。
あまり伸びすぎる枝は、8月までに剪定を終わらせる。
アルピナ・マクロペタラ系 花後、花がらだけ切り取ると、5~6節伸びた新梢の先に花をつける。
これを繰り返せば、秋まで花が咲く。
 
大輪系H・F・ヤング、ドクター・ラッペル等 花後、花から1~2節下で切り、細い枝は地際で切る。
剪定後、40日~60日で2番花が咲く。
花は小さく、花数も少なくなるが、剪定によって株が充実してくる。
3番花を咲かせるときは、同じ剪定を繰り返す。
伸びてきた枝の5~8節目で花が咲くので、花が上部にくるようにつるを配置する。
中間タイプ ラヌギノーサ系、中大輪系等 強弱どちらの剪定でも2番花が咲く。(任意剪定)
弱剪定の場合 花後、花の1~2節下で切ると、新梢はあまり伸びず、40日~50日で小さな花が咲く。
強剪定の場合 1番花が咲き終わったら、今年延びた枝の1節を残して剪定すると、そこから伸びた新梢に60日後大きな花が長く咲く。
弱剪定の場合 枝があまり伸びないので、中間部から上部に誘引する。
強剪定の場合 枝がよく伸びるので、下方から上方へと誘引する。
遅咲きタイプ ビチセラ系、ジャックマニー系、テキセンシス、クリスパ等 花が終わったら、早めに剪定。
剪定の強弱によって開花期が調整できる。
弱剪定の場合 花から1~2節下で切ると、40日~50日後に2番花が咲く。
強剪定の場合 今年伸びた枝を2~3節残して切ると、60日後に2番花が咲く。
弱剪定で2m、強剪定で3mくらい伸びるので、蕾ができるまで1週間に1回、下から左右へ誘引する。
蕾ができたら上部へ誘引する。
インテグリフォリア系 数多く花を咲かせる場合 花後、花がらだけを切り取ると、側枝から伸びた枝に花をつける。
切花にする場合 地際から2~3節残して強剪定すると、30日くらいで2番花が咲く。
高性種は草丈が1~1、3mになるので、支柱をたて早めに誘引する。
50~60cmしか伸びないものは誘引しない。
セラティフォリア、タングチカ系 花後、今年伸びた枝を1~2節残す強剪定。
冷涼な気候なら、50日~60日で2番花が咲く。
 

   冬の剪定

早咲きタイプ 枯れ枝と細枝、花芽のないあ枝を取り除き、充実した芽の上で切る。
中間タイプ 一般的に弱剪定するが、やや強めの剪定をしたほうが開花が遅れ、花数は少なくなるものの大きな花が咲く。
遅咲きタイプ 冬、地上部が枯れ込む種類が多いので、1~4節残して充実した芽の上で強剪定する。
テキセンシス系やインテグリフォリア系は、地際で強く切り戻す。

                       NHK趣味の園芸よくわかる栽培12ヶ月シリーズ「クレマチス」を参考にさせていただきました