2001.10.21

イスラエルのパレスチナ侵略を許すな!

イスラエルが国家として暗殺路線を公然と再開したことからきっとこうなるのではと恐れていたけど、
パレスチナに対して戦車で攻め込んでいる。 BBCの映像で見ていると、パレスチナの人々は武器を
持っていなかった。イスラエルは町に家に砲弾を撃ちこんでいる。

もうひとつの映像ではパレスチナ人が一人二人銃をもって対抗しようとしていたが、戦車相手では
対抗できない。
世界の目がアフガニスタンに向いているのをいいことにイスラエルはパレスチナに攻撃をかけ続け
それに対してパレスチナ過激派が抵抗を試みるとテロだ、停戦違反だと、ミサイル、戦車、攻撃ヘリ
を繰り出してくる。とんでもない行為だと思う。何故もっとマスコミは報道しないのか。

アフガニスタンも今回アメリカが攻撃するまでみんな知らない顔をしていた。マスコミも取り上げて
いなかった。 2月にバーミアンの大仏が破壊される時でさえ、世界的遺産を破壊する行為と言って
野蛮な行為といっただけだった。あれは、世界に対するアフガニスタンの悲鳴に近いサインだったの
ではないだろうか。 ソヴィエトに灌漑施設、果樹園、建物などインフラを破壊され、地雷を1000万も
埋設され、さらに追い討ちをかける内戦の後に、国土の95%を握ったタリバンが人々を養えないと
いう現実の中で、世界に振り向いてもらうための悲鳴だったのだ。
でも、みんな見なかった。アフガニスタンの困窮を。
緒方貞子さんが言ってられた。「世界はアフガニスタンを見捨てたのです。本当に難民支援のお金が
集まらなかった。」と。
そして、今、野蛮で女性蔑視で無教養なタリバンと大キャンペーン。なぜ95%を支配下にできたか。
タリバンは、恐怖だけで人々を制圧していったわけではないはず。それを見ないで、悪い政権タリバ
ンだから潰していいという論理。とんでもなく傲慢な論理に載せられている。
アフガニスタンの人々の現実の生活や価値観は置き去りにされていないか、よく考えていなければ。
いまのタリバン批判報道はある種の戦争キャンペーンであると思う。アメリカを正当化するための。


パレスチナも本当に存続を脅かされている。アラファットは困難な情勢の中にいる。
一つ一つの経過を見ていないとどっちが(イスラエル、パレスチナ)テロかということをごまかされる。
アメリカの情報操作、つまりマスコミ操作が行われると、イスラム=テロみたいに言われかねない。

パレスチナの人々が、何故いつもいつもイスラエルの攻撃にさらされ続けなければならないのか。
それに対して石を投げることはせめてもの抵抗だ。石なのですよ、武器は。それに対してミサイルが
飛んでくるのはどういうことなのか、考えても見てください。
入植と言う形でどんどんパレスチナの地を占領拡大していくイスラエル。
世界の目が、厳しくチェックしていないとパレスチナは押しつぶされる。
そして憎しみの芽が育っていく。 訳も無く憎しみを持つ人はいない。原因があるから憎しみが生ま
れる。憎しみのもとになる理不尽な行動を押さえなければ、テロなどなくならない。
アメリカも世界も知っているはずだ。そのことに目をつぶって、アフガニスタン攻撃だけをやっている
のは、テロをなくそうという努力とは認めがたい。


HOME HARD TALK