2001.10.06
| 今日の夕刊を見て、「えー、うそ、なにこの数字！」って思いませんでした。 自衛隊が運ぶ支援物資の数。 テント３１５張り。（これは大きいテントなのかなって思った） 毛布２００枚、スリーピングマット２０枚？？？ 給水容器４００個、ビニールシート７５枚の計約３６トンだって。 この間何万という人たちが避難してきている人たちの映像を見たところだったので、毛布２００枚、マット２０ には、びっくり。なんでそんなちょっとのものしか持っていかないの。役にたたへんと思いました｡ 関連記事をみたら、そのちょっとの支援物資にいちいち日の丸がついているそうです。恥ずかしい｡ しかもしかも、アフガニスタンに飛行機で行くのに３日間もかかるんだって！？ そんな飛行機使うなって思いません？ もう自衛隊が行ったっていう実績を見せたい一心しかないの。 民間の輸送機を使って、一挙にいっぱい運ぶほうがずーっと効率的だし、今は民間も荷物がないから ちょうどいいのに。イスラマバードまでは、どこの国も民間機が入っている状態なんだから。 日本NPO法人「JEN」はキルト４万枚、給水容器１万個を用意するそうです｡ アメリカの「IRC」は毛布６万枚。さらに追加予定。 「国境なき医師団」は食料など１１５トンだそうです。 日本の国としての支援が毛布２００枚。恥ずかしい。 国会で、大声で支援じゃ、テロとの戦いじゃと言って いるのは本当に困っている人々を助ける支援をしたいのじゃなくて、アメリカに一応やったって見せたいだけ で、後はとにかく戦争に参加したいのですね。 小泉が、憲法の前文の一部分を引いて、世界に貢献しなければって言ってたけど、憲法の前文の精神から は、、人道支援にこそしっかりと関わって、骨惜しみをしない日本を世界に示し、平和と協調の心を示さなけ ればならいのじゃないでしょうか？ そのために税金が使われてもいいですが、アメリカの戦争の費用の 肩代わりはいやだ。 この戦いは、なんか世界の戦いって錯覚しているけど、アメリカの戦争なんだ。 アメリカ自身が言ってるで しょう。国連決議はいらない、アメリカに対するテロだからアメリカが戦うと。 でも、アメリカは世界を巻き込むの。「正義の戦い」だからといって。報復なんかじゃなくて、「罰する戦争」と 言って。なんと傲慢な価値観でしょう。アメリカは世界の正義ということになってしまっているのです。 日本人も２４人なくなっているのだから、日本に対する攻撃でもあるから、日本も戦うべきだとという論理は 変です。 そんなら、日本国領土と考えられるペルーの日本大使館に対するテロはなんで戦わなかった？ 大使館領地は、日本のものだったのに。今回より直接的なテロ攻撃だったのに。 ２４人の方はお気の毒だけど、巻き込まれたのであって、日本の領土から連れ去られて、殺された訳じゃ ないのです。 この頃、「NOといえる日本」とかいっていたお方が、急に「Yes,Yes」とアメリカに追随しているのも変。 こんなにひどいことを見たら、現場に居たら、絶対に怒りに満たされて、テロをやっつけにいこうと思うよと いわれるでしょう。でも、そういう個人的な怒りのレベルで考えてはいけないのではないでしょうか。 私は、あの日から何度も考えてみました。もしだんなさまが巻き込まれていたらと。その度に、怒りに任せ て報復を叫んだら、きっとだんなさまにしかられると思いました。人の心の集合が物事を動かしていくので しょうが、だからこそ、ちょっと離れたところにいる人間は冷静でなければなりません。 そして、自分の格好付けのためじゃなく、本当に困っている人々の役に立つことをするべきだと思います。 |
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