2001.09.26
この間、以前よりずっとよく新聞を読んでいます。私が読んでいるのは、朝日新聞と日経新聞。そして この頃時々読売新聞。 朝日新聞のこの間の新聞社以外の人が書いているコメントやコラムなどが、「テロに対しての報復には 賛成できない、慎重に」という論調になっているのに、新聞社自身の主張は違うみたいにみえる。 テロ直後に書かれた天声人語に「テロの側にあるのは、命の軽さである。一方アメリカは何よりも自国民 の命を大切にする国だ」というようなことが書いてありました。 アメリカが何よりも国民の命を大切にする国というのも、「うそ!」って思いましたが、それ以上に 自らの命を投げ出さざるを得ない状況にある貧しさや、追い込まれている状況への思いがかけらもあり ません。 宇宙から監視の目を光らせ、核をいっぱい持って、世界のあらゆるところに基地を置いている最強国 アメリカ。いっぽうに、理解されず世界から置いていかれるという孤立感を深める貧しい国や人の思いは 憎しみとなったとき、自らの命を投げ出す行為へと結びついていくのではないでしょうか。 そして、昨日の社説「文明は手段を選ぶ」 「文明と非文明はどこで分かれるか。 連続テロの犯人たちは手段を選ばず、罪のない数千の人々を 巻き添えにした。 これに対して、文明は厳格に手段を選ぶ。」 地球温暖化の世界的努力のやっとの結実であった京都議定書は署名しないといい、核拡散の条約も いやと拒否し、国連の負担金もずーっと払わなかったし、(今回突然払うと豹変) イランやユーゴには 原発ででた廃物利用の劣化ウラン弾をいっぱい空爆でばら撒いて、大人、子どもそして次の世代にも 被害を出している国は、厳格に手段を選んだといえるのですか。 ヴェトナムで何人の若者を無駄に死なせたか? 枯葉剤の影響はどれだけのものだったか。 相手国だけではなく、その危険なものを扱うアメリカ軍兵士にも危険を知らせずに背負わせた国が、 どんな手段を選ぶか見せていただきます。 今、アメリカがアフガニスタンの国境封鎖を周辺国に指示していますが、罪ない一般の人々が戦火を逃 れて国境を越えるのはしかたないでしょう。国連のアナン事務総長が国境を開けて難民を受け入れるよ うにと声明を出しました。 難民への支援を要請しています。 朝日新聞のスタンスってなに?って思っています。 読売新聞のスタンスはとってもわかりやすい。はっきりしている。アメリカ賛成。戦争もしなきゃって。 日経はいがいと客観的なのかな? 新聞は中立だなどと考えていませんから、いいのですが、朝日はなんか鎧の上になにかをつけて 本音を隠しているのかと思ってしまいます。 私たちが手にできる、目にできる、聞ける資料というのはすべてある立場を持っている。 テレビもまた中立なんかじゃないし、送る映像を意図的に送ることが可能だし、映像の加工だって可能。 見て聞いて、直感的に判断する時は、自分自身が現場にいるときだけと思っている。よくよく見て考えて 判断していこう。 |
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