2001.09.21
日本はアメリカの”Show the flag!”というアーミテイジの言葉に脅されたかのように内閣の方針を発表した。 その方針に従って、本日アメリカの空母の護衛と言う形で自衛隊の艦船が出動した。 戦闘態勢に入っている軍艦の護衛をする軍艦(自衛艦)は、戦闘態勢ではないはずはない。これは戦争態勢 である。日本が違うといっても、通らない。攻撃目標になっても仕方が無い。その覚悟で出撃したのでしょう。 自衛艦と政府がその覚悟なのなら国民にもはっきりいうべきだ。日本はアメリカの戦争に参加していますと。 後方支援という名でインド洋に燃料輸送をし、パキスタンで難民の支援をするともいう。 後方支援というのは、いかにも戦争ではないかの言い方はおかしくはないか? 燃料や食料、医療の確保を後方支援というが、これは兵站と呼ばれる戦争の一部。大事な部分ではないのか。 兵糧攻めという言葉が示す通り戦争を行う上で大事なポイントになる。 かって日本軍はミッドウェー海戦で敗北して、太平洋における海、空のラインを失い、ガダルカナルの惨敗にと つながっていったし、 ナポレオンもロシアで敗れたのは兵站を確保できなかったからではなかったか? とすれば、その兵站をになうというのは戦争への参加そのものであることは明白だ。 兵糧攻めの為に日本が攻撃の対象になってもなんの文句も言えない立場だ。 アフガニスタンが相手なら日本に攻撃ができるわけが無いから大丈夫でこのまま「いけいけ!」でいいのだろ うか? よく考えてみる必要がある。 こんな風にしてなし崩しに憲法の解釈を捻じ曲げて、なんでもありにしていくのは危険だ。 私はアメリカがいいなと思っているところの一つは「憲法 修正 ○ 条」とかいって、ちゃんと憲法についても 必要なら修正を論議して、決めていっているところだ。 国民をだますのではなく正面から自分の信念を述べて討論して、決めていくべきではないか。 私は、憲法9条の武力の不行使、平和憲法は世界に類の無いすばらしいもので、守っていきたい。 これを守るには、アメリカの後にいて、世界の波の前面に出ないで、外交努力もしないのではやっていけない。 どうしても戦争行為に加わりたいのなら、はっきりと国民に問うべきだ。 戦争するけど、みんなついてこいと。憲法も変えちゃおうと。 戦争行為をなし崩しに行いながら、これは戦争じゃない戦争じゃないと呪文のように唱えるのは、 国民を馬鹿にした行為だ。 国民一人一人も考えるべきだ。戦争について行くのか? 戦争はしないと反対するのか? アメリカのことではなく今問われているのは、日本人一人一人がどうするのかということだ。 私は”Show the flag”を戦場に旗を立てよとは解釈していない。「自分の確たる意見を述べよ。旗色を 鮮明にせよ。」と思っている。 そこからはなにがなんでもアメリカ軍の支援ということではないと思う。 戦争行為に参加しながら、戦争ではありませんという政府の言い訳を受け入れて、のほほんとしている 国民も他国からみればきっと大馬鹿に見えるだろうし、怖い国民だと思われると思う。 世界は、ずるずると太平洋戦争、第2次世界大戦に突入していった日本と何も変わっていない日本人を みるのではないでしょうか。 |
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