2001.09.21
今回のテロについて、初めから犯人はウサマ・ビン・ラディンであると決め付けられている。 私たちに提供される資料は常にアメリカ発表のもののみで、その他の情報はわからない。 これまでのテロも、ウサマ・ビン・ラディンが行ったものとして語られている。 しかし、今日の日経新聞によると、乗っ取り犯人と発表された19人のうち5人は、サウジ、アメリカ その他の国で現に生存が確認されて、人違いであることがわかったという。 実行犯そのものでさえいい加減なのに、どのような証拠を提示できるのだろう。 確たる証拠があるのなら、ウサマ・ビン・ラディンをちゃんとした国際法廷に引っ張り出して、ちゃんと 裁判をしてさばくのが文明国のあり方ではないでしょうか? 犯人に違いないから、すぐに殺してもいい、かばうものも殺してもいいというのは、法治国家の考え かたではない。まさに「つるせ!つるせ!」と公開処刑をしていた西部開拓時代のアメリカ。 または、もっとも嫌うタリバンの処刑と変わり無い。 ウサマ・ビン・ラディンに望みたいこと。 隠れないで、姿をあらわし、「国際法廷で正当な裁きにかけよ。私が犯人であるという証拠を見せよ。」 と言って欲しい。 その姿に有無を言わせず銃弾が撃ち込まれたら、それを世界にみせよ。 正義という名のアメリカもまた力に頼る相対的な正義(悪ともなる)に過ぎないことが示される。 アメリカもちゃんとした法治国家であり、人権を守る正義の国であれば国際的にもしなければならない ことがあるはずです。 国民の怒りを利用して、目の上のたんこぶ-ウサマ・ビン・ラディン、アフガニスタンそしてもう一度 イラクを武力でたたこうというのは間違っている。 アフガニスタン-タリバン政権は、確かに変な政権というか私には理解できないくらいめちゃくちゃな 暴力的で国際情勢に無知な政権ですが、それを叩き潰すのは国外のアメリカではなくアフガニスタン の国民の選択の問題だと思います。 大きな犠牲が出て、許せない犯行だから誰かを犯人に指名しなければならないということだけで 犯人を決めてかかっていいものか。 結局はラディンだったということであれ、ちゃんと証拠がいる。 |
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