2001.09.12

テロ(合衆国に対する同時多発テロ)について

ムサマ・ビン・ラディンが今回のテロの首謀者のように報道されている。アメリカの正式な発表ではない。
しかし、もうなんかこれに決まりみたいに報道しているのもどうなのだろうか?

ラディンは、サウジアラビアの富豪の息子として生まれたが、イスラム原理主義者として、アフガニスタン
の対ソヴィエトの戦い(ジハード)に加わって、その中でアメリカが行った武器の扱い方、ゲリラの戦術を
叩き込む施設で鍛えられた「アラブ・アフガン」の一人だ。湾岸戦争の時のサウジアラビアのアメリカより
の政策に反対して、サウジアラビアで反体制の動きをしたためサウジアラビアから追放、国籍の剥奪を
された。その後スーダンにいたが、ここからも撤退を余儀なくされ、現在アフガニスタンのタリバンのもとに
保護されている形になっている。ここで、反米ゲリラ闘争をかってアメリカの作った施設で訓練していると
いうことだ。
つまり、アメリカはかって自国の都合の為に行った他国の戦いへの介入の中で蒔いた危険な種が
芽をふいて育ってきたものに攻撃されているという可能性が高いということになるのだろう。

アフガニスタンは、つい2、3日前に北部同盟のマスード氏が爆破に巻き込まれて死亡したとかいわれて
いる。90%を支配しているのがタリバンなのだが、国際的には認知されていない。パキスタンが唯一支持
している国だ。
イスラム原理主義という言葉でくくられているが、タリバンという組織は「イスラム原理主義」からも外れた
独特の組織らしい。それゆえ他のイスラム諸国からも正式政権として認められないということだ。
タリバン-アフガニスタンは世界的に孤立している。

しかし、アメリカが、アフガニスタンを攻撃したり、パキスタンを攻撃したりするのはものすごい危険なことだ
と思う。パキスタンが核保有国だということを忘れてはいけない。

日本はこの事態に暴力の報復ではなく、暴力のサーキットを止める役割を果たすべきなのだ。
一緒になって、どんなことでもアメリカの要請に協力するなんて言っていいのか。

この機会に、日本の自衛隊を本当の軍隊として機能させてしまおうという動きに、「そうだ、そうだ」って
乗っていいのか。 日本独自の世界に対する情勢の判断と立場を確立するべきだ。
アメリカ追随外交は、そりゃ楽でしょう。 外交なんかしないで、私腹を肥やすだけの外務官僚には、ねー。
こういうときにちゃんとした外交の力を見せてくれなきゃ、やっぱり税金泥棒だ。
(国家公務員の割に立派な家に住めるのは、もともとお金持ちなのかと思っていたけど、税金を掠め取って
いたのね、きっとあのキャリアさまも。ノンキャリだけが悪事を働いてる訳無いよ)
世界の兵器商人アメリカの利益の為に日本人を犠牲にしなようにしっかり舵取りしてほしい。

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