2001.07.14

小泉の欺瞞

昨日、参議院選挙の演説をしに小泉首相が大阪にやってきたらしい。というのは私は見てない、聞いて
ないから。大勢に人が集まったらしいです。

私は小泉内閣成立の時に結構期待を抱いていました。この人は私心なくなんかやってくれるのじゃない
かなと思って。これまでの汚い自分のための利権に走る人じゃないだろうと。
しかし、政治家はやっぱりちゃんとしたビジョンと定見を持ってないと、私心がないだけの清潔そうだけ
じゃダメなんだということわかってきた。

まず、アメリカをはじめとしてヨーロッパを回ってきたことでわかったこと。
京都議定書に対する態度: アメリカを入れないといけないからといってなんでアメリカに譲歩しなければ
               いけないのか? そもそもアメリカも入って作り上げた議定書なのに。
               アメリカは、ブッシュ政権に変わったから(まさに石油資本の政権)調印を
               しない、エネルギーはどんどん使いたいって言ってるのだから、そんなことを
               言うのはおかしい、ちゃんと環境問題を考えないと世界から非難されるよと
               説得するのが筋じゃないのか?  
ミサイル防衛網に対する態度: これも推し進めれば 核兵器廃絶とは全く反対の方向に進んでいくこと
               は明らかだし、そもそもこの防衛網そのものが実効性の無いお金のかかる
               兵器産業を儲けさせるためだけの構想にすぎないことはみんなわかってるのに。
               核兵器廃絶を進めるつもりがあるのなら、こんな馬鹿なことはやめるべきと
               はっきり言うべきでしょうに。
               それを研究するのは理解できるって、きっと「あなたの国を守ってあげるため
               だから、お金を出しておくれ」とアメリカに要求されるのじゃないかしら。

アメリカの現政権に対する分析と評価がちゃんと小泉の中でできているのか? 内閣としてはどのように
評価しているのかが問われる。対外的に言うべきことじゃないけど(外交上の問題があるからね)ちゃんと
見極めた上で、アメリカに対する態度、その政策に対する態度を取るべきだと思う。
とにかくアメリカとは仲良くするためにはなんでもイエスというというのは、私たち国民を守るためにどういう
ふうに外交をやっていくかという観点とは違う。
アメリカ製のシャツなんぞ着て、ブッシュのご機嫌を取っていていいのか。(しかしそのシャツを買いに走る
国民もどういう感性かと思うけど)

ブッシュ政権はその成立の過程でも、本当はゴアだったかもしれないほどの選挙結果、現在議会でも
多数をとれていない。国内でも京都議定書の問題では、批准すべきという世論も起きているという報道も
ある。
ブッシュ政権を支えている人たちをみても、20年前の遺物みたいなチェイニーはじめ、
軍拡の路線を一貫して進めてきたラムズフェルド、湾岸戦争でアメリカの軍備の在庫を一掃させたパウエル
こんな政権にべったりでいいのか?小泉!!

こんな姿勢の内閣を率いる小泉を無条件に支持していいのか? 私たちは。
浮かれているうちに、苦しいめだけ押し付けられて、必要なお金は軍備に取られている事がないように
よく考えて政治を見張らなきゃ。 そのためにどう行動したらいいか良く考えよう。

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